本種は葉形に変化が富むという意味で「七化けシダ」と名付けられました。
ただ実際には、 そこまで七変化ではなかったりします。 成長した葉では、 栄養葉と胞子葉で多少違いはあれど、 大体同じ切れ込み方をしています。 幼株の葉はシンプルな形で切れ込みがありませんが、 小さい時に切れ込みが浅かったり無かったりするのは他のシダでも同じであり、 本種だけを七化けと表現するのは誇張しすぎな感じがします。

ナナバケシダ
葉形が七化け?な熱帯のシダ
特徴
日本では亜熱帯の琉球にのみ見られるナナバケシダ科の代表的なシダ。 のっぺりした大きな葉が目を引き、 軸部分に広い葉状のふくらみがつきます。 胞子を飛ばす葉はよりスリムな形で、 裏に円形の胞子のう群をびっしりつけます。
葉の長さ : 60~120cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の湿った林内や林縁
分布 : 琉球(徳之島以南)、 台湾、 中国南部、 インド、 東南アジアなど
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。