ミウライノデ (雑種)

三浦が由来のでっかいイノデ

  • 湿った林内に生える。
    以降のスライドは全て同一個体。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 1mを超える大きな葉を広げる姿。
    率直に言って、 カッコいい。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 大きな切れ込み(羽片)の拡大。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 羽片の切れ込み(小羽片)の拡大。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 上部の葉裏の拡大。
    胞子のう群は中心の脈とフチの中間につく。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子のう群の拡大。
    飴色のテカリがない。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 胞子のう群を壊したもの。 この個体の胞子のう群中の胞子は正常に発達していなかった。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 葉軸上部の鱗片は細いが、 アスカイノデよりは太め。
    写真 / 2022.8.4 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉軸下部の鱗片はやや太くなる。
    写真 / 2022.8.4 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄上部の鱗片。 フチの突起が目立つ。
    幅が広めな点で明らかにアスカイノデのものと異なるが、 先が少しねじれている。
    写真 / 2022.8.4 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄基部の鱗片は明るい褐色。
    細めのものと幅広いものが混じる。
    先が糸状に伸びてねじれるものもある。
    写真 / 2022.8.4 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 計測したら長さ1m20㎝あった巨大な葉。
    雰囲気はアスカイノデに似るが、 幅広い形の鱗片と突起など細部はイノデに似ていた。
    写真 / S.Ikeda

  • 3種の比較。
    イノデとするには細長い鱗片が多く思える。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 葉軸の鱗片の顕微鏡写真。
    イノデのような突起が多い。
    (アスカイノデは全縁)
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 葉軸の鱗片の顕微鏡写真。
    先は少しねじれる。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 葉柄上部の鱗片の顕微鏡写真。
    こちらも突起はあるがイノデほどではない。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 葉柄上部の鱗片の顕微鏡写真。
    先はよくねじれている。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

  • 葉柄基部の鱗片の顕微鏡写真。
    フチにわずかに突起がある。
    写真 / 2022.8.4 S.Ikeda

特徴

アスカイノデイノデの雑種と推定されているイノデの仲間です。 アスカイノデが関東に多いので、 本雑種も関東によく見られます。 雑種はどちらの親の形質をどの部位に強く残しているか、 個体によって異なってきます。 和名は神奈川県の三浦半島に由来します。
 
※掲示している個体について、 ①胞子のうは委縮して胞子は不完全、 ②葉は大型で濃緑色、 ③胞子のう群は中肋と辺縁の中間、 ④鱗片は小さな突起があって少しねじれる、 ⑤葉柄上部の鱗片は糸状ではなく広め、 ⑥葉柄基部の鱗片は幅広いものと細長いものが混じって栗色は殆ど無い、 ⑦周辺には「イノデ」「アスカイノデ」「アイアスカイノデ」が自生、 などの特徴から本雑種と推定しています。 (SI)
 
大きさ : 長さ1mを超える
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生育場所 : 低地の林内
分布 : 本州~近畿, 高知県(特に関東)

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

見られる散歩道