キツネノマゴ

小さな(ちいさな)ピンク色(ぴんくいろ)の花(はな)がかわいらしい

路傍(ろぼう)にひっそり小さな(ちいさな)ピンク花(はな)を咲かせる(さかせる)。
この花(はな)を見る(みる)と秋(あき)がそろそろやってくると感じる(かんじる)。
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda
下(しも)唇(くちびる)はピンク色(ぴんくいろ)に白い(しろい)斑紋(はんもん)。
上(うえ)に伸び(のび)ている上唇(うわくちびる)中(ちゅう)の赤(あか)っぽい２つが雄しべ(おしべ)。その間(そのかん)に柱頭(ちゅうとう)がある。
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda
蕚や苞(つと)には長毛(ながもう)が生える(はえる)。
この集まり(あつまり)がキツネのシッポに例え(たとえ)られた(？)
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda
明るい(あかるい)草地(くさじ)に群生(ぐんせい)している。
ツルマメやツユクサが混生(こんせい)。
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda
葉(は)は対生(たいせい)し、楕円(だえん)形(がた)から卵(たまご)形(がた)。
フチに低い(ひくい)鋸歯(きょし)があるか全(ぜん)縁(えん)。
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda
葉(は)裏(うら)。両面(りょうめん)にまばらに毛(け)が生える(はえる)。
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda
茎(くき)には稜(りょう)が発達(はったつ)し、まばらに毛(け)がある。
写真(しゃしん) / 2022.8.15 千葉(ちば)県(けん)松戸(まつど)市(し) S.Ikeda

特徴(とくちょう)

夏(なつ)の終わり(おわり)ごろから道ばた(みちばた)の草地(くさち)に小さな(ちいさな)花(はな)を咲かせる(さかせる)光景(こうけい)がよく見(み)られます。由来(ゆらい)は諸説(しょせつ)ありますが、唇(くちびる)のような花(はな)の形(かたち)を子(こ)ぎつねの頭(あたま)とするもの、長い(ながい)花穂(かすい)をキツネのしっぽに見立て(みたて)たとするものなどがあります。孫(まご)という名前(なまえ)から派生(はせい)して、キツネノメマゴやキツネノヒマゴという近(きん)縁(えん)種(しゅ)が南西諸島(なんせいしょとう)以南(いなん)に自生(じせい)していたりします。
　
タイプ : キツネノマゴ科(か)の一(いち)年(ねん)草(くさ)
大き(おおき)さ : 高(たか)さ 10-40cm、花(はな)の長(なが)さ約(やく)5mm
花(はな)の時期(じき) : 8-10月(つき)
生育(せいいく)場所(ばしょ) : 路傍(ろぼう)の草地(くさち)や林(はやし)縁(ゆかり)
分布(ぶんぷ) : 本州(ほんしゅう)～九州(きゅうしゅう)

※正確(せいかく)な種(しゅ)の判定(はんてい)は、形態(けいたい)を細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。

見(み)られる散歩道(さんぽみち)

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 田中(たなか)ひとみ