ヤマノイモ

秋に黄色い葉がきれいで、 「むかご」もおいしい

  • 秋に黄色っくなった葉。 葉は対生(まれに互生)し、 葉の基部はハート形、 2~6㎝の葉柄がある。
    写真 / 2022.10.30 茨城県つくば市 htanaka

  • つるは右巻き(観察者から見て支柱を右上がり)で長く伸び、 葉腋に球芽(むかご)がつく。
    写真 / 2022.10.30 茨城県つくば市 htanaka

  • むかごは栄養繁殖器官のひとつで、 ポロポロ落ちて根を出し繁殖する。
    写真 / 2018.9.2 茨城県筑波山 htanaka

  • 雌雄異株で、 雄株は直立する雄花序が伸び、 たくさんの白い雄花をつける。 花被片はあまり開かない。
    写真 / 2021.7.30 千葉県加曾利貝塚 MayaN

  • 雌花序は下垂し雌花をまばらにつけ、 3翼のある果実になる。
    写真 / 2021.9.6 千葉県千葉市 MayaN

特徴

秋にハート形の黄色い葉が目立って存在感のあるつる植物です。 根は自然薯(じねんじょ)と呼ばれ、 すりおろすと粘りのある「とろろ」になります。 「むかご」と呼ばれる球芽も食べておいしいです。
  
タイプ : ヤマノイモ科のつる性多年草
大きさ : 葉の長さ 5-10cm
花の時期 : 7-8月
生育場所 : 山野
分布 : 本州~琉球 朝鮮半島、 中国、 台湾

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

体験・遊び

むかごを集めて食べてみよう!
そのままでも食べられますが、 フライパンで煎って塩を振るとおいしいです。 ご飯を炊くとき一緒に入れると、 むかごがほっこりしておいしい「むかごご飯」になります。
  
むかごを庭や畑に埋めてヤマノイモを育ててみよう!
6年目からむかごが、 8年目に自然薯(根)が収穫できたという事例があります(つる植物ですので植える場所に気を付けてくださいね。 )

  • むかごは径1㎝くらい。 秋になると黒味が増す。
    写真 / 2022.10.16 茨城県つくば市 htanaka

執筆協力 : 田中ひとみ