同じく幹に生える身近なコケでは
・ヒナノハイゴケは蒴柄が短く、 サヤ状の雌苞葉はない。 葉先が細くて透明。
・タチヒダゴケは蒴柄が短く、 サヤ状の雌苞葉はない。 蒴がより大きめ。
サヤゴケ
鞘(さや)を観察してみよう!
特徴
都市部でもサクラやケヤキの幹などでごく普通に見られるコケ。 蒴(さく)の柄がサヤ状の雌苞葉(しほうよう)で包まれていることが大きな特徴です。 ルーペの方がわかりやすいですが肉眼でもわかるので、 じっくり観察してみよう!
大きさ : 高さ1cmほど
観察の時期 : 一年中
生える場所 : 木の幹など
分布 : 本州~九州
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
似た仲間との見分け方
おもしろトピック
本種やヒナノハイゴケなどは都市部でもたくさん見られることから“アーバンモス”といわれることがあります。
木の幹は地表よりも空気の影響を受けやすく、 そこに生えるコケは大気汚染の指標にもなります。
たくさんの種類のコケが幹についていた場合、 その地域は空気がきれいだと自慢できるかも。