ハナワラビの仲間は季節が名前に含まれていることがあります。
冬はフユノハナワラビ、 夏はナツノハナワラビ、 秋はアキノハナワラビ(ヒメハナワラビの別名)があり、 その季節によく見られることが由来です。 ただ実際の見頃はフユノで秋、 ナツノで春の終わり、 アキノで夏とちょっと早めのことが多いです。
では春は?となりますが、 残念ながらハルノハナワラビというシダはありません。 ここまでくると春も欲しくなりますね。
フユノハナワラビ
寒くなってくると観察が楽しめるシダ
特徴
都市公園など身近な緑地でもよく見られるシダ。 花が咲いているような姿が特徴で、 冬が近づいてくると葉を出します。 同じくよく見られるオオハナワラビとはより小さめで、 栄養葉はやわらかくて立体感があり、 フチのギザギザ(鋸歯)があまり尖らないことなどで見分けられます。
高さ : 20cmほど
観察の時期 : 秋~春(冬緑性)
生える場所 : 低山の草地など
分布 : 日本(北海道, 本州, 四国, 九州, 種子島, 小笠原), 朝鮮, 中国, ベトナム, 南アジア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。