津久井湖城山公園

フユノハナワラビ

寒くなってくると観察が楽しめるシダ

  • 低地の林内や草地によく見られる。
    写真 / S.Ikeda

  • 胞子のうをつけない栄養葉。
    やや立体感のある形に出る。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉の鋸歯はにぶめ。
    あまり尖らない。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉裏。
    毛はない。
    写真 / S.Ikeda

  • 胞子を飛ばす胞子葉。
    花が咲いているように見える。
    写真 / S.Ikeda

  • 胞子葉の拡大。
    小さくて丸いツブツブが胞子のう。
    写真 / S.Ikeda

  • 柄には毛がほとんどない。
    似たエゾフユノハナワラビは毛が多い。
    写真 / S.Ikeda

特徴

都市公園など身近な緑地でもよく見られるシダ。 花が咲いているような姿が特徴で、 冬が近づいてくると葉を出します。 同じくよく見られるオオハナワラビとはより小さめで、 栄養葉はやわらかくて立体感があり、 フチのギザギザ(鋸歯)があまり尖らないことなどで見分けられます。
 
高さ : 20cmほど
観察の時期 : 秋~春(冬緑性)
生える場所 : 低山の草地など
分布 : 日本(北海道, 本州, 四国, 九州, 種子島, 小笠原), 朝鮮, 中国, ベトナム, 南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

春だけない?!

ハナワラビの仲間は季節が名前に含まれていることがあります。
 
冬はフユノハナワラビ、 夏はナツノハナワラビ、 秋はアキノハナワラビ(ヒメハナワラビの別名)があり、 その季節によく見られることが由来です。 ただ実際の見頃はフユノで秋、 ナツノで春の終わり、 アキノで夏とちょっと早めのことが多いです。
 
では春は?となりますが、 残念ながらハルノハナワラビというシダはありません。 ここまでくると春も欲しくなりますね。

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