21世紀の森と広場

ヤハズエンドウ

カラスノエンドウと呼ばれることが多い

  • 身近でよく見られるピンクのマメ科の花。 偶数羽状複葉の中軸の先はつる状になってからみつく。
    写真 / htanaka

  • 春一番の花に、 さっそくアリが来ている。
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  • 葉柄の基部にある托葉裏面に褐色の蜜腺がある。 アリが蜜をなめている。
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  • 春の盛りには茎にアブラムシがびっしりつく。 アリやテントウムシも来る。
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  • 未熟な実。 緑色の豆果。
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  • 豆果は熟すと黒くなる。
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  • 果皮が裂けてねじれて種子を飛ばす。
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特徴

小さなスイトピーのような紅紫色の花が道ばたでよく見られます。 ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)は小葉の先が矢筈型(凹型)にへこむことから、 別名のカラスノエンドウは黒く熟す豆果の色からついたと言われています。 近縁種に、 花や葉がより小型のカスマグサスズメノエンドウがあります。
  
タイプ : マメ科ソラマメ属のつる性の1年~越年草
大きさ : 長さ 150cmに達する 花の長さ1.2-1.8cm
花の時期 : 3-6月
生育場所 : 道ばた、 野原 日当たりのよい場所
分布 : 本州~琉球 ユーラシアの暖温帯

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

3種のエンドウの見分け方

ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)‥3種のうちで一番大型。 花は赤紫色で目立つ。 托葉に腺点がある。 豆は真っ黒になる。
カスマグサ‥花は青紫色で、 普通2個ずつつく。 葉の先の巻きひげが枝分かれしない。 豆は無毛で中の種子はふつう4個
スズメノエンドウ‥花は白紫色で、 多数が集まっている。 巻きひげは枝分かれする。 豆には毛があり種子はふつう2個

体験・遊び

未熟な豆の中身を出した鞘(さや)を笛にして遊びます。

執筆協力 : 田中ひとみ

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