イッポンワラビ

山菜として一本いただきます!

  • 湿った山地に多い。
    写真 / 2023.8.25 北海道釧路町 S.Ikeda

  • 小さめの葉。
    写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda

  • 根茎をやや短くはって葉を多く出す。
    写真 / 2023.8.25 北海道釧路町 S.Ikeda

  • 最下羽片。
    写真 / 2023.7.31 山梨県北杜市 S.Ikeda

  • 最下羽片の基部。
    葉軸に接する小羽片は小さい。
    写真 / 2023.7.31 山梨県北杜市 S.Ikeda

  • 葉軸の分枝点。
    写真 / 2023.7.31 山梨県北杜市 S.Ikeda

  • ここに肉質の小さな突起がある。
    シケチシダの仲間共通の特徴。
    写真 / 2023.7.31 山梨県北杜市 S.Ikeda

  • 小羽片の基部。
    やや曲がったVの字形をしている。
    写真 / 2023.8.25 北海道釧路町 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群は円形から楕円形。
    包膜はない。
    写真 / 2023.8.25 北海道釧路町 S.Ikeda

  • 葉柄。
    茶色い鱗片がまばらにある。
    写真 / 2023.8.25 北海道釧路町 S.Ikeda

  • 葉軸。
    茶色い鱗片が少しある。
    写真 / 2023.8.25 北海道釧路町 S.Ikeda

  • 新芽。
    美味しそう。 単独で新芽が出てくるからイッポンという名がついたのかも?
    写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda

特徴

涼しい山地に生える葉がやわらかくてみずみずしいシダ。 シケチシダに近い仲間で、 表の軸上に肉質の突起がある、 胞子のう群に包膜がないなど共通の特徴をいくつか持っています。 一本ワラビという変わった名前は埼玉県の方言に由来しているのだとか。 山菜で有名なワラビとは分類的に大きく異なります。
 
葉の長さ : 60cmくらい
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の湿った林内や林縁
分布 : 北海道、 本州(広島以東)、 朝鮮、 中国北部、 極東ロシア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

山菜になる!

イッポンワラビの新芽は山菜になり、 地方名でアブラコゴミや赤コゴミと呼ばれています。
 
ただ、 同じく山菜になるキヨタキシダなど別種のシダも、 アブラコゴミや赤コゴミといわれることがあります。 単にコゴミという場合はクサソテツのことを指します。