クサソテツの新芽は山菜名で「コゴミ」といい、 とても美味なシダです。 漢字で「屈」と書き、 人がかがんでいる姿に似ていることに由来します。 ゼンマイやワラビと違ってアクが少ないのでそのまま調理して食べることができ、 天ぷらやお浸し、 和え物にするのが美味しいです。 なお、 同じく山菜になるシダとして赤コゴミ(イッポンワラビの新芽)と呼ばれるものがあるため、 コゴミを「青コゴミ」といって区別する場合があります。
クサソテツ
山菜名コゴミで知られるシダ
特徴
人里の湿った草地に多いシダ。 光合成をする栄養葉は下ほど縮まる形をしていて、 葉裏に胞子のうをつけません。 胞子葉は小さめで、 夏に出てきて胞子を飛ばします。 放射状に葉をたくさん出す姿は草っぽいソテツに見えます。 春になると、 深緑と黄緑色のきれいな栄養葉の新芽をたくさん出します。
葉の長さ : 60~120cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)、 春はコゴミ
生える場所 : 湿った草地
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 ロシア、 北米
コゴミ
コゴミの見分け方
山菜で採取するのであれば毒草との誤食が不安になりますが、 クサソテツの新芽は独特で、 日本に750種類以上あるシダ含めて似たものがなく見分けやすいです。 一応、 日本のシダでは生のワラビ、 オシダなどに毒があるとされていますが、 新芽の外見は大きく異なります。
クサソテツの新芽(コゴミ)は、 フィドルヘッドといわれる多くのシダ共通の渦巻状の形(詳しくはこちら)であることを前提として、 ①深緑と黄緑色のツヤが映えること、 ②内側に深い溝があること、 ③鱗片は茶色の大きなものが少しだけつくこと、 ④根元から束状に新芽が出ること、 ⑤明るく湿った草地に群生することが特徴です。 大きな株では、 前年に出た胞子葉が春でも茶色く枯れて残っていることがあります。 なお採取時期は年により多少ずれますが、 関東以西は3~4月、 北陸や北日本は4~5月中のことが多いです。
