クサソテツ(コゴミ)

緑色が美しくておいしい山菜

  • 湿った明るい草地によく生えている。
    これは光合成のみする栄養葉。
    写真 / 2024.5.22 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 根茎を斜上させて葉をたくさん出す。
    草っぽいソテツみたい?
    写真 / 2024.5.22 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 栄養葉の先。
    急に縮まる。
    写真 / 2024.5.22 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 栄養葉の羽片。
    それぞれ深く切れ込む。
    写真 / 2024.5.22 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 栄養葉の下部。
    下ほど縮まっていく。
    写真 / 2024.5.22 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 一番下の羽片。
    とても短い。
    写真 / 2023.5.7 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 栄養葉の羽片の裂片。
    先は丸みがある。
    写真 / 2023.5.7 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉軸の表面。
    溝がある。
    写真 / 2023.5.7 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 赤矢印先は胞子葉で、 秋から出る。
    大きくても栄養葉の1/2ほどの長さ。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 胞子を飛ばす胞子葉。
    翌春も残っていることが多い。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 栄養葉の新芽はコゴミとして有名。
    黄緑と深緑のコントラストがきれい。
    茶色の鱗片が少しつく。
    写真 / 2023.4.9 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 走出枝から新たな株を作っても増える。
    よく群生していて、 コゴミは株ごとに多く出る。
    写真 / 2022.4.30 新潟県新発田市 S.Ikeda

  • 栄養葉と胞子葉で形や色が大きく違う。
    栄養葉は下ほど縮まっていく。
    写真 / S.Ikeda

特徴

人里近くの湿った場所に多いシダ。 光合成をする葉は下ほど縮まる形をしていて、 葉裏に胞子のうをつけません。 胞子を飛ばす葉は小さく、 夏の終わりに出てきます。 放射状に葉をたくさん出す姿は草っぽいソテツに見えます。
 
葉の長さ : 80cmくらい
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 湿った草地
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 ロシア、 北米

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

調理して食べてみよう!

クサソテツの新芽は山菜名「コゴミ」で知られいて、 とても美味なシダです。 コゴミの名は人がかがんでいる姿に似ていることに由来します。
 
コゴミはスーパーでもよく売られています。 ゼンマイワラビと違ってアクが少ないのでそのまま調理しても美味しく食べることができます。 おススメは天ぷらやお浸し、 和え物!

  • 天ぷら!クセが少ない。
    写真 / S.Ikeda

たくさんの地方名がある!

クサソテツは古くから食用として親しまれてきたことから、 たくさんの地方名があります。 コゴミをはじめ、 アオコゴミ、 コゴメ、 ニワソテツ、 ヤマソテツ、 ヤマドリカクシ…などなど。 あなたの故郷では何と呼ばれていますか?
 
ただ、 赤コゴミやイッポンコゴミ、 アブラコゴミなどといったら、 クサソテツではない別種かもしれません。 もしかしたらこのシダや、 このシダかも?