シケチシダ

湿気た山地!

  • シケシダよりも山地の湿った場所に多い。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 根茎を短くはって葉を出す。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 表の葉軸の拡大。
    分岐点に肉質の突起がある。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉裏。 胞子のう群は細長くて包膜がない。
    羽軸は無毛。 (羽軸や葉裏が有毛の品種をタカオシケチシダという)
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 裏の葉軸。
    淡い緑色で無毛。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    うすい茶色の鱗片がある。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    切れ込み先は丸みがあってかわいらしい。
    標本にすると黒っぽくなる。
    写真 / S.Ikeda

特徴

山地の湿った場所によく見られるシダです。 葉はやわらかくてみずみずしく、 それぞれの切れ込みの先は丸みがあるのでかわいらしさがあります。 同じメシダ科のシケシダと名前は似ていますが、 属が異なります。
 
大きさ : およそ40cmくらい
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の湿った林内や林縁
分布 : 日本(本州, 四国, 九州, 屋久島), 済州島, 台湾, 中国, ベトナム, 南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

シケチシダの仲間

日本産種ではシケチシダ、 ハコネシケチシダ、 イッポンワラビ、 ナンゴクシケチシダ、 ホソバシケチシダを含むシダのことです。
 
表の葉軸の分枝点に肉質の小さな突起があること、 胞子のう群に包膜(ほうまく)がないことなど共通した特徴を持っていることから、 過去にはシケチシダ属として独立していたこともあります。 現在は大きく区別できないとして、 メシダ属(ヤマイヌワラビサトメシダヘビノネゴザなどを含む)とする考えが有力です。

見られる散歩道