泉自然公園

オオシマザクラ

桜餅をつつむ葉、 花は大きくて見ごたえあり

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特徴

花と葉っぱが一緒に出てくるサクラです。 花が大きくて見ごたえがあります。 また花だけではなく紅葉もきれいです。 海に近い潮風の強い場所でも元気に育ちます。 葉は塩漬けにされて桜餅を包むのに使われます。

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

成長が早く大木になります。

  • 名前の起源となった伊豆大島のオオシマザクラ。 伊豆大島では咲く時期に幅があり2月中旬に咲く木もある。
    写真 / TomoyukiSasaki

  • 広い公園などに植えられると横に広がった立派な枝ぶり木に成長する
    写真 / MayaN

桜の中では8~13cmと大きめな葉です。
葉にはクマリンという物質を多く含んでおり、 塩漬けなどにすると香りが強くなるので、 桜餅をつつむのに使われます。

  • 先端は尾状に延び葉の基部は円形またはハート形をしており、 縁はギザギザ。
    写真 / EijiI

  • 葉の付け根の腺点から、 蜜を出してアリを呼ぶ
    写真 / MayaN

  • 秋の紅葉が美しい
    写真 / MayaN

前年の枝に花芽がつきます。 花と葉が一緒に出てくるのが特徴です。

  • 大きめで見ごたえがありソメイヨシノより白っぽい花
    写真 / EijiI

  • 木全体に咲く姿は見事
    写真 / MayaN

  • 写真 / MayaN

直径1~2㎝程の球形のみがなります。 初めは赤ですが、 さいごは黒紫色に熟します。 ちょっとえぐみがありますが甘いです。 ※食べるときは自己責任で食べてください。

  • 赤くなった後に黒くなる
    写真 / MayaN

  • たわわに実る
    写真 / MayaN

幹・枝

暗灰色の滑らかな光沢のある樹皮です。

  • サクラらしい光沢のある樹皮。 横向きに長い皮目(ひもく・裂け目)が目立つ。
    写真 / MayaN

  • 年数が経った木は、 樹皮に割れ目が増える
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

がっしりとした芽鱗(がりん・魚の鱗のような形をしており、 何枚も重ねて芽を守っている)に包まれています。 毛はありません。

  • 写真 / MasakoT

人との関わり

葉にはクマリンという物質を多く含んでおり、 塩漬けにすると香りが強くなるため、 伊豆半島産の大きな葉は塩漬けにして桜餅を包むのに使われます。 また材は柔らかく建築材、 器具材、 機械材、 楽器材、 家具材に使われます。 成長が早いので薪炭材としても使われました。

名前の由来

伊豆諸島の大島に多く生えていたことからオオシマザクラと呼ばれるようになりました。

その他の情報

桜の代表品種といえるソメイヨシノのお父さんといえる木です。 (ソメイヨシノはお母さんがはエドヒガンです)
また、 早咲きの桜であるカワヅザクラの親でもあります。 (カンヒザクラとの自然交配です)

関わりが深い生き物

サクラの葉はいろいろな虫が食べるので、 葉は穴だらけ。 芽吹いたばかりの新葉も、 芋虫毛虫がねらっています。
夏~秋にはモンクロシャチホコというガの幼虫(毛虫)が葉を食べつくすことがあります。

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