ハンノキ

湿地(しっち)のメインキャスト

ハンノキの特徴(とくちょう)

湿地(しっち)のメインキャストと言える(いえる)()です。
()(みき)にとくべつな仕組み(しくみ)をもっているため()()生え(はえ)られないような水辺(みずべ)にも生息(せいそく)しています。
(むかし)田んぼ(たんぼ)(わき)植え(うえ)られ、(いね)干す(ほす)のに使わ(つかわ)れました。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

水辺(みずべ)でのびのびと成長(せいちょう)します。
成長(せいちょう)早く(はやく)10(ねん)ほどで10mまで成長(せいちょう)するのですが、30(ねん)ほどで枯れ(かれ)てしまう()多く(おおく)()(なか)では短命(たんめい)です。

  • 少し(すこし)こんもりした()(がた)になる
    2022.2.7 / 埼玉(さいたま)(けん)見沼(みぬま)田んぼ(たんぼ)川口(かわぐち) / 撮影(さつえい) MayaN

  • (かわ)沿い(ぞい)伸び伸び(のびのび)育つ(そだつ)
    撮影(さつえい) 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 真冬(まふゆ)(はな)咲かせよ(さかせよ)うとするハンノキ。
    沢山(たくさん)(とり)訪れ(おとずれ)ていた。
    2021.1.21 / 千葉(ちば)(けん)船橋(ふなばし)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • 北国(きたぐに)立派(りっぱ)なハンノキ。寒い(さむい)(ほう)がより元気(げんき)
    2021.2.9 / 北海道(ほっかいどう)札幌(さっぽろ)() / 撮影(さつえい) YukiSano

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ふちには不揃い(ふぞろい)浅い(あさい)切れ込み(きれこみ)があります。
ハンノキの()落葉(らくよう)するまで緑色(りょくしょく)です。紅葉(こうよう)黄葉(こうよう))はしません。

  • 2020.9.22 / 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() / 撮影(さつえい) MayaN

(はな)

真冬(まふゆ)咲き(さき)ます。
同じ(おなじ)()雄花(おばな)雌花(めばな)咲き(さき)ます。
雄花(おばな)(えだ)(さき)(ほう)咲き(さき)雌花(めばな)同じ(おなじ)(えだ)(した)(ほう)咲き(さき)ます。
花粉(かふん)(かぜ)運ば(はこば)れます。
ハンノキは花粉(かふん)遠く(とおく)飛ばす(とばす)ため、(かぜ)強く(つよく)()()のない真冬(まふゆ)(はな)咲かせる(さかせる)考え(かんがえ)られています。

  • 真冬(まふゆ)(はな)咲い(さい)ている様子(ようす)()がまだ残っ(のこっ)ている
    2020.2.9 / 千葉(ちば)(けん)(かしわ)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • (えだ)先端(せんたん)咲く(さく)雄花(おばな)(かぜ)花粉(かふん)飛ばす(とばす)
    2020.2.9 / 千葉(ちば)(けん)(かしわ)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • 雌花(めばな)先端(せんたん)垂れ下がっ(たれさがっ)咲く(さく)雄花(おばな)下方(かほう)にひっそりと咲く(さく)
    2021.2.10 / 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() / 撮影(さつえい) MasakoT

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小さな(ちいさな)松ぼっくり(まつぼっくり)のような()がなります。(なか)には小さな(ちいさな)(たね)挟まっ(はさまっ)ています。

  • (あき)熟し(じゅくし)長く(ながく)()についている
    2020.12.19 / 埼玉(さいたま)(けん)川口(かわぐち)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • (なか)は種(はしゅ)入っ(はいっ)ており、晩秋(ばんしゅう)(ふう)吹く(ふく)飛ん(とん)でいく
    2022.12.12 / 埼玉(さいたま)(けん)川口(かわぐち)() / 撮影(さつえい) 草木(くさき)()

  • (たね)食べる(たべる)マヒワ
    2021.3.4 / 埼玉(さいたま)(けん)さいたま() / 撮影(さつえい) MasakoT

  • (なつ)茶色い(ちゃいろい)のは1(ねん)(まえ)()(はて)())と緑色(りょくしょく)今年(ことし)()
    2021.7.30 / 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() / 撮影(さつえい) MayaN

(みき)

(みき)には裂け目(さけめ)があります。
(みず)につかると、この裂け目(さけめ)から空気(くうき)取込み(とりこみ)()送る(おくる)言わ(いわ)れています。

  • 2020.9.22 / 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() / 撮影(さつえい) MayaN

名前(なまえ)由来(ゆらい)

開墾(かいこん)することを墾(はり)と言い(いい)、そこから「墾の()(はりのき)」→「ハンノキ」になったのではないかと言わ(いわ)れている。

その他(そのた)情報(じょうほう)

ハンノキの()共生(きょうせい)する根粒(こんりゅう)(きん)空気(くうき)(ちゅう)窒素(ちっそ)固定(こてい)することがでます。そのためハンノキは栄養(えいよう)乏しい(とぼしい)湿地(しっち)でも成長(せいちょう)することができます。
またハンノキは、(みき)(かわ)()からも空気(くうき)取り込む(とりこむ)ことができ、(みず)につかってしまった()空気(くうき)をおくることができるのです。このような能力(のうりょく)をハンノキは獲得(かくとく)して、()()進出(しんしゅつ)できない水辺(みずべ)でのびのびと生き(いき)ているのです。

  • (みず)(なか)でも元気(げんき)生きる(いきる)ハンノキ
    2021.3.24 / 千葉(ちば)()花見川(はなみがわ)() / 撮影(さつえい) MayaN

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

(ふゆ)、ハンノキのタネを食べ(たべ)に、マヒワやカワラヒワなどの(とり)がやってきます。6~7(つき)夕方(ゆうがた)、ミドリシジミが緑色(りょくしょく)宝石(ほうせき)のような美しい(うつくしい)姿(すがた)見せ(みせ)てくれます。るり(しょく)のちょっと太っちょ(ふとっちょ)なハンノキハムシや、逆立ち(さかだち)をしているようなハバチの幼虫(ようちゅう)()をモリモリ食べ(たべ)ます。