21世紀の森と広場

ヤブカンゾウ

夏の人里で見かける赤橙色のユリに似た花

  • 赤橙色の八重の花が特徴。
    写真 / htanaka

  • 太く丈夫な花茎の先に数個の花が順次咲く。
    写真 / htanaka

  • 雄しべ、 雌しべが弁化して八重になる。
    3倍体のため結実せず、 種ができない。
    写真 / htanaka

  • 弁化しない雄しべがある花は花被片の数が少ない。
    写真 / htanaka

  • 花茎は、 普通、 先の方で2つに分岐し、
    それぞれ下から花をつけていく。
    写真 / htanaka

  • つぼみはバナナのよう。
    ナツアカネがとまった。
    写真 / htanaka

  • 若芽は食用になる。
    写真 / htanaka

特徴

夏に赤橙色の八重の花が目立ちます。 一重の花を咲かせるよく似たノカンゾウより大振りで、 人里近くで見かけることが多い花です。

  
タイプ : ツルボラン科(旧ユリ科)ワスレグサ属の多年草
大きさ : 高さ 50-70cm、 花の直径約8cm、 葉の幅20-40mm
花の時期 : 7-8月
生育場所 : 山野の道端や土手、 林の縁など
分布 : 北海道~九州 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

体験・遊び

春先の若い芽を食べることができます。 さっとゆでて酢味噌あえ(ぬた)がおいしいです。 ちょっとぬめりがあり、 シャキシャキしています。

執筆協力 : 田中ひとみ

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