ヌルデ

(しお)もロウも染料(せんりょう)もとれる()

ヌルデの特徴(とくちょう)

()(じく)部分(ぶぶん)(つばさ)細い(ほそい)()のようなもの)がついているので分かり(わかり)やすいです。日当たり(ひあたり)良い(よい)場所(ばしょ)自然(しぜん)によく生え(はえ)ます。
ヌルデは(むかし)から生活(せいかつ)(なか)色々(いろいろ)なことに使わ(つかわ)れてきました。
(みき)傷つける(きずつける)出る(でる)樹液(じゅえき)塗料(とりょう)に、果実(かじつ)(ろう)(ろう)を作ら(つくら)れるのに使わ(つかわ)れました。果実(かじつ)表面(ひょうめん)につく白い(しろい)(こな)塩味(しおあじ)がして、(しお)(だい)用品(ようひん)にもなりました。また五倍子(ふし)(ふし)と呼ば(よば)れる大きな(おおきな)(むし)こぶには、タンニンが多く(おおく)含ま(ふくま)れ、お歯黒(おはぐろ)()黒く(くろく)染める(そめる)染料(せんりょう))の材料(ざいりょう)になりました。
()樹液(じゅえき)触る(さわる)とかぶれる場合(ばあい)があります。皮膚(ひふ)過敏(かびん)(ほう)()付け(つけ)てください。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ5~10mの()低い(ひくい)()です。(はやし)(えん)荒れ地(あれち)あっという間に(あっというまに)成長(せいちょう)しますが短命(たんめい)で20(ねん)もするとほとんど枯れ(かれ)てしまいます。
(あき)紅葉(こうよう)鮮やか(あざやか)です。

  • (あき)紅葉(こうよう)する様子(ようす)
    千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() / 撮影(さつえい) MasakoT / 2020.11.20

()

()(じく)(つばさ)があるのが特徴(とくちょう)です。2(まい)ずつ同じ(おなじ)場所(ばしょ)から()ている小さな(ちいさな)()は、(えん)には弱く(よわく)ギザギザがあります。
小さな(ちいさな)()がセットになったものが本来(ほんらい)の1(まい)()相当(そうとう)します。()互生(ごせい)互い違い(たがいちがい)につく性質(せいしつ))です。
()樹液(じゅえき)触れる(ふれる)とかぶれることがあります。皮膚(ひふ)過敏(かびん)(ほう)()付け(つけ)てください。

  • ()(じく)部分(ぶぶん)にも(つばさ)細い(ほそい)葉っぱ(はっぱ)のようなもの)が生え(はえ)ている。
    千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() / 撮影(さつえい) MayaN / 2019.6.2

  • 裏面(りめん)()生え(はえ)ていて白っぽい(しろっぽい)
    千葉(ちば)()若葉(わかば)() / 撮影(さつえい) MayaN / 2021.5.21

  • 芽吹き(めぶき)赤く(あかく)()がふわふわと生え(はえ)ていている。日々(ひび)変化(へんか)面白い(おもしろい)
    千葉(ちば)(けん)船橋(ふなばし)() / 撮影(さつえい) MasakoT / 2021.3.31

(はな)

8~9月頃(つきごろ)白い(しろい)小さな(ちいさな)(はな)をまとまって咲かせ(さかせ)ます。1つの(はな)小さい(ちいさい)のですが、集まっ(あつまっ)咲く(さく)のでよく目立ち(めだち)ます。

  • 小さな(ちいさな)(はな)集まっ(あつまっ)咲く(さく)ので目だつ(めだつ)
    千葉(ちば)()美浜(みはま)() / 撮影(さつえい) MayaN / 2019.10.30

  • 雄花(おばな)
    千葉(ちば)()美浜(みはま)() / 撮影(さつえい) MayaN / 2019.10.30

  • 雌花(めばな)
    千葉(ちば)(けん)船橋(ふなばし)() / 撮影(さつえい) MasakoT / 2021.9.19

()

少し(すこし)扁平(へんぺい)小さな(ちいさな)()(あき)()赤色(あかいろ)熟し(じゅくし)ます。()周り(まわり)白い(しろい)物質(ぶっしつ)(リンゴ(さん)カルシウム)を分泌(ぶんぴつ)します。これは塩味(しおあじ)酸味(さんみ)効い(きい)梅干し(うめぼし)のような(あじ)がします。山間(さんかん)()など(しお)()入り(はいり)にくい地方(ちほう)では(しお)代用(だいよう)にされました。
ヒヨドリやアオゲラ、時には(ときには)モズまで沢山(たくさん)野鳥(やちょう)晩秋(ばんしゅう)にこの()をついばみに()ます。

  • 落葉(らくよう)()残っ(のこっ)(みのる)
    千葉(ちば)()花見川(はなみがわ)() / 撮影(さつえい) MayaN / 2021.1.11

  • ()周り(まわり)白い(しろい)物質(ぶっしつ)がついている。これが酸っぱく(すっぱく)塩辛い(しおからい)
    撮影(さつえい) 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 肉食(にくしょく)のモズもミネラル補給(ほきゅう)のためかヌルデの()をちょこっと食べ(たべ)にくる。
    千葉(ちば)(けん)西(にし)印旛沼(いんばぬま) / 撮影(さつえい) FumioS / 2008.1.9

  • 未熟(みじゅく)()
    栃木(とちぎ)(けん)那須塩原(なすしおばら)() / 撮影(さつえい) MayaN / 2020.8.18

(みき)

(はい)褐色(かっしょく)です。(みき)傷つける(きずつける)出る(でる)白い(しろい)樹液(じゅえき)はウルシと同じ(おなじ)ように(うつわ)などの塗料(とりょう)使わ(つかわ)れます。
公園(こうえん)()(みき)傷つけ(きずつけ)ないようお願い(おねがい)します。

冬芽(とうが)

太い(ふとい)(えだ)にフワフワした冬芽(とうが)目立ち(めだち)ます

  • 千葉(ちば)(けん)船橋(ふなばし)() / 撮影(さつえい) MasakoT / 2021.2.5

(ひと)との関わり(かかわり)

ヌルデの()につく大きな(おおきな)(むし)こぶは五倍子(ふし)(ごばいし又は(または)ふし)といわれ、タンニンが多量(たりょう)含ま(ふくま)れ、お歯黒(おはぐろ)(おはぐろ)などに使わ(つかわ)れました。
()黒く(くろく)染める(そめる)化粧(けしょう)(ほう)お歯黒(おはぐろ)(おはぐろ)」は、江戸(えど)時代(じだい)まで結婚(けっこん)した女性(じょせい)多く(おおく)行っ(おこなっ)てきました。
じつはお歯黒(おはぐろ)をしている(ひと)には虫歯(むしば)がほとんどできなかったことから、虫歯(むしば)予防(よぼう)目的(もくてき)があったと言わ(いわ)れています。
※ヌルデシロアブラムシは現在(げんざい)非常(ひじょう)減少(げんしょう)しています。五倍子(ふし)(なか)には生き(いき)たヌルデシロアブラムシがいることが多い(おおい)ので、調査(ちょうさ)研究(けんきゅう)以外(いがい)目的(もくてき)採取(さいしゅ)しないようお願い(おねがい)致し(いたし)ます。

  • ヌルデシロアブラムが作っ(つくっ)(むし)こぶ。五倍子(ふし)(ごばいし又は(または)ふし)と呼ば(よば)れる
    千葉(ちば)(けん)佐倉(さくら)() / 撮影(さつえい) MasakoT / 2021.9.14

名前(なまえ)由来(ゆらい)

(みき)(きず)つつけると白色(はくしょく)樹液(じゅえき)染み(しみ)出し(だし)、これを器具(きぐ)などに塗っ(ぬっ)たことから「ヌルデ」の名前(なまえ)がついたといわれています。

その他(そのた)情報(じょうほう)

役立つ(やくだつ)だけでなくヌルデは聖なる(せいなる)()とされていました。
地方(ちほう)によっては小正月(こしょうがつ)になると(もん)(はたけ)神棚(かみだな)などにヌルデの(えだ)作っ(つくっ)飾り(かざり)祭る(まつる)こともありました。また、寺院(じいん)でたく護摩(ごま)()(ごまき)にもヌルデを使う(つかう)ことが多く(おおく)あります。

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

ヌルデは(むし)(とり)好か(すか)れる()()には(むし)こぶがつき、トサカフトメイガというガの幼虫(ようちゅう)()をつづって()作り(つくり)小さな(ちいさな)ヨコバイは()(しる)吸い(すい)ます。樹液(じゅえき)にやってくるゾウムシもいます。ミネラルが多く(おおく)含ま(ふくま)れる実は(じつは)(とり)(だい)好物(こうぶつ)で、たくさんの(とり)がやってきます。

ヌルデの()られる場所(ばしょ)