オオベニシダは遺伝子を用いた研究から、 遠い昔にベニシダ類とミサキカグマの雑種起源で生まれたと考えられています。
ミサキカグマは葉長10~30cmくらいと小さめで、 ツヤのない黄緑色をしていて、 葉の一番下の小羽片が長めなことが特徴です。 これを踏まえると、 オオベニシダがミサキカグマの遺伝子を含んでいることや、 ベニシダより小さいことに納得がいくかもしれません。
オオベニシダ
ベニシダよりでかい…わけではない!?
特徴
都市公園にも多い身近なシダ。 名前からいかにもベニシダより大きくなるかのような印象を受けますが、 実際にはむしろベニシダより小さいことが多いです。 そのほかベニシダと違って、 葉は光沢がなくて黄緑色っぽいです。
葉の長さ : 40cmくらい
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低地の林内
分布 : 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。