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オオベニシダ

ベニシダよりでかい…わけではない?

  • 低地の林内に多い。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 表面はツヤがほとんどなく、 白味のある緑色。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 若葉。
    より黄緑色っぽく、 少しツヤっぽさがある。
    写真 / 2024.5 神奈川県 S.Ikeda

  • 根茎を斜上させて葉を数枚出す。
    左上はベニシダ
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 葉先。
    三角形状に細くなる。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 羽片。
    深く切れ込んで独立した小羽片になる。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 最下羽片。
    ここにベニシダ系の大きな特徴がある。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 最下羽片基部に柄がある。 最下羽片の葉軸に接する下向きの小羽片はやや長めで切れ込む。
    ベニシダは小さく、 オオイタチシダは大きくて長い。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 最下羽片の小羽片。
    中程度に切れ込む。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群をつける。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形で、 やや脈寄りか中間。
    包膜はCの形で、 ふつう紅色にならない。 紅色になるものは品種でホホベニオオベニシダという。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 別株の葉柄基部。
    中央が濃い茶色の鱗片が多い。
    ヒメイタチシダリョウトウイタチシダといい、 ミサキカグマの遺伝子が入っているものは鱗片がツートンカラーになる?
    写真 / 2024.5 神奈川県 S.Ikeda

  • 葉軸。
    中央が濃い茶色の鱗片がまばら。
    鱗片基部は袋状にふくらまない。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 羽軸。
    鱗片基部は袋状にふくらまない。
    …とされるが写真のように少し膨らむことも。
    ベニシダは明瞭に袋状にふくらむ。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda

  • 新芽。
    黄緑色で、 ベニシダのように紅色ではない。
    茶色い鱗片に覆われている。
    写真 / 2024.3 千葉県 S.Ikeda

特徴

都市公園にも多い身近なシダ。 名前からいかにもベニシダより大きくなるかのような印象を受けますが、 実際にはむしろベニシダより小さいことが多いです。 そのほかベニシダと違って、 葉はツヤがなくて黄緑色っぽいため慣れれば容易に見分けられます。 さらに、 最下羽片は基部の柄が長めで、 軸に接する下2本の小羽片が長めで中程度に切れ込むところなども異なっています。
 
葉の長さ : 40~60cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低地の林内
分布 : 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

ベニシダより小さい理由?

オオベニシダは遺伝子を用いた研究から、 遠い昔にベニシダ類とミサキカグマの雑種起源で生まれたと考えられています。
 
ミサキカグマは葉長10~50cmくらいと小さめで、 ツヤのない黄緑色をしていて、 葉の中央一番下の小羽片が長いことが特徴です。 これを踏まえるとオオベニシダがミサキカグマの遺伝子を含んでいることや、 ベニシダより小さいものが多いことに納得がいくかもしれません。

  • ベニシダとの比較。
    ベニシダの方がツヤが強いことがわかる。
    なお写真のオオベニシダは大型で、 ベニシダは中くらいのサイズ。
    写真 / 2026.6 茨城県 S.Ikeda