シダの新芽は春先に出るものが多いですが、 開いてない状態の時は大半が渦巻の形をしています。 これがフィドル(バイオリンの別名)先の渦巻きに似ていることから、 総称して「フィドルヘッド」という専門用語がつけられています。
このフィドルヘッドはシダの種類ごとに外見が違っていて、 ベニシダは紅色の軸にこげ茶色の細い鱗片がたくさんついています。 それ以外でも、 綿毛で覆われるもの、 深緑と黄緑のコントラストがきれいなもの、 イノシシの手のように茶色鱗片がびっしりのものなど様々で個性的です。 春の3から4月頃にたくさん出てくるので、 ぜひ探してどんな形をしているか観察してみてください。
ベニシダ
春の若葉は紅色! その後は…
特徴
身近な林内に最もありふれたシダの一つ。 葉は長めの三角状で、 少しパリパリとした質感でツヤがあり、 あまり硬くないです。 羽片は8~15対ほどあって深く切れ込んで小羽片をつくり、 裏にできた胞子のう群が表面に少し盛り上がって目立ちます。 胞子のう群は円形で、 若い時は紅色の包膜に覆われていてきれいです。 葉柄には濃い茶色の細い鱗片がつきます。 春の若葉も紅色です。
葉の長さ : 50~120cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)、 春は若葉
生える場所 : 低山の林内
分布 : 本州、 四国、 九州、 琉球(沖永良部島以北)、 朝鮮、 中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
