ヒメワラビ

姫とつくけどでっかいシダ

  • 明るめの場所に多い。
    葉は大きくて黄色っぽい。
    写真 / 2023.5.24 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 根茎を短くはって葉を出す。
    写真 / 2023.5.24 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 最下羽片の小羽片。
    細長め。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 小羽片の基部の拡大。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 軸近くの切れ込みがくの字に曲がる。
    基部に柄はほとんどない。
    ミドリヒメワラビとの区別点になる。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 軸には葉状のふくらみ(翼 : よく)がある。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 葉裏の胞子のう群は円形。
    フチと脈の中間につく。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 葉柄には茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2023.5.24 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 葉軸はうすい緑色。
    写真 / 2023.5.24 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 新芽はぐるぐる。
    写真 / 2023.5.24 千葉市若葉区 S.Ikeda

特徴

山の道路沿いなどによく生えている黄色っぽくてやわらかいシダです。 名前に姫のつく植物は小さめのことが多いですが、 本種は1mになるくらいに大きくなります。 ミドリヒメワラビに似ていますが、 葉幅は狭めで葉色はより黄色っぽくて、 小羽片の形も異なります。 山菜で有名なワラビとは分類上全く別のグループのシダです。
 
葉の長さ : 40~100cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 低山の林縁や林内
分布 : 日本(本州, 四国, 九州), 東アジア, 東南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た名前のシダたち

日本に生えている近縁種は、 南方に多いアラゲヒメワラビ(ヒメワラビの基準変種)と、 人里に多いミドリヒメワラビ、 小笠原固有のムニンヒメワラビです。 同じヒメシダ科の別属にはタチヒメワラビというシダもあります。
 
名前にヒメワラビとつくシダはこのほかにイワヒメワラビ, ヤマヒメワラビ, ウスヒメワラビ, オオヒメワラビ, キヨスミヒメワラビ, ホウライヒメワラビ, タイワンヒメワラビなどがあります。 いずれもヒメワラビに似ていることが由来ですが、 分類的には全く別のグループのシダです。