モトイタチシダは古くに別のシダとの交雑によって、 いくつかの種類を誕生させたといわれています。 例えば…
●ヤマイタチシダ : 本種とイワイタチシダの雑種起源で誕生
●オオイタチシダ : 本種とナンカイイタチシダの雑種起源で誕生
●リョウトウイタチシダ : 本種とイワイタチシダとミサキカグマの雑種起源で誕生
●ヒメイタチシダ : 本種とナンカイイタチシダとミサキカグマの雑種起源で誕生
上の4種はいずれもモトイタチシダの遺伝子を含んでいるといわれています。 ヤマイタチシダとオオイタチシダは住宅地近くでもごく普通に見られるシダであり、 どうして屋久島にだけモトイタチシダが生き残っているのか不思議なところです。
モトイタチシダ
様々なイタチシダの元となった
特徴
2015年に新種記載された、 世界で屋久島にしか生えていないシダです。 日本本土で身近なヤマイタチシダに似ていますが、 切れ込み先フチのギザギザ(鋸歯)が目立つ傾向があります。
葉の長さ : 10~40cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内斜面
分布 : 日本の屋久島のみ
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。