ナンカイイタチシダ

3(ほん)のヤリをもつ南海(なんかい)のイタチシダ

  • (てい)(やま)斜面(しゃめん)岩場(いわば)生える(はえる)
    これは光沢(こうたく)のないタイプ。
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • 子ども(こども)()
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • 若葉(わかば)紅色(こうしょく)みがある。
    根茎(こんけい)(はす)(じょう)させて()出す(だす)
    写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)(けん)さつま(まち) S.Ikeda

  • ()(さき)
    (きゅう)細く(ほそく)なってヤリのように尖る(とがる)
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • (はね)(へん)細い(ほそい)
    カマ(じょう)大きく(おおきく)曲がる(まがる)
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • 最下(さいか)()(へん)()(じく)接する(せっする)下向き(したむき)(しょう)(はね)(へん)は、 ほかの(しょう)(はね)(へん)より著しく(いちじるしく)長い(ながい)
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • 小羽(おば)(へん)はあまり切れ込ま(きれこま)ず、 (さき)には鋸歯(きょし)がある。
    オオイタチシダより(しつ)厚い(あつい)
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • ()(うら)
    胞子(ほうし)のう(ぐん)円形(えんけい)
    写真(しゃしん)のものは古く(ふるく)てわからないが、 若い(わかい)(とき)(つつみ)(まく)はフチに小さな(ちいさな)突起(とっき)がある。
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • 葉柄(ようへい)基部(きぶ)
    鱗片(りんぺん)赤み(あかみ)がある。 ほかのイタチシダ(るい)との区別(くべつ)(てん)とされることが多い(おおい)が、 (いろ)個体(こたい)()があってこれだけで(ほん)(しゅ)決めつける(きめつける)のはよくないとされる。
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

  • より赤み(あかみ)強い(つよい)もの。
    写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)(けん)さつま(まち) S.Ikeda

  • ()(じく)
    鱗片(りんぺん)細く(ほそく)(あか)っぽい。
    ()(じく)(はね)(じく)鱗片(りんぺん)基部(きぶ)はふくらまない。
    写真(しゃしん) / 2023.12.26 千葉(ちば)(けん)鴨川(かもがわ)() S.Ikeda

特徴(とくちょう)

千葉(ちば)(けん)以西(いせい)太平洋(たいへいよう)沿い(ぞい)多い(おおい)シダ。 イタチシダの仲間(なかま)()種類(しゅるい)多い(おおい)ですが、 (ほん)(しゅ)()(さき)(いち)(ばん)()(しょう)(はね)(へん)2(ほん)がヤリのように長く(ながく)なります。 そのほか若い(わかい)(つつみ)(まく)小さな(ちいさな)突起(とっき)があることや、 葉柄(ようへい)基部(きぶ)鱗片(りんぺん)(あか)っぽいことが多い(おおい)のも特徴(とくちょう)です。 光沢(こうたく)はないタイプとあるタイプがあり、 葉色(はいろ)個体(こたい)()があります。
 
()(なが)さ : 30~100cm
観察(かんさつ)時期(じき) : 一年中(いちねんじゅう)(常緑(じょうりょく)(せい))
生える(はえる)場所(ばしょ) : (てい)(やま)林内(りんない)
分布(ぶんぷ) : 日本(にっぽん)(本州(ほんしゅう)(千葉(ちば)以西(いせい)), 四国(しこく), 九州(きゅうしゅう), 琉球(りゅうきゅう)(沖縄(おきなわ)(とう)以北(いほく))), 済州(さいしゅう)(とう), 台湾(たいわん), 中国(ちゅうごく), ベトナム, フィリピン, インド

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、 形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。 ​

身近(みぢか)なイタチシダを誕生(たんじょう)させた

ナンカイイタチシダは古く(ふるく)(べつ)のシダとの交雑(こうざつ)によって、 いくつかの種類(しゅるい)誕生(たんじょう)させたといわれています。 例えば(たとえば)
 
オオイタチシダ : (ほん)(たね)モトイタチシダ雑種(ざっしゅ)起源(きげん)誕生(たんじょう)
ベニオオイタチシダ : (ほん)(たね)モトイタチシダとハチジョウベニシダの雑種(ざっしゅ)起源(きげん)誕生(たんじょう)
イワオオイタチシダ : (ほん)(たね)モトイタチシダイワイタチシダ雑種(ざっしゅ)起源(きげん)誕生(たんじょう)
ヒメイタチシダ : (ほん)(たね)モトイタチシダミサキカグマ雑種(ざっしゅ)起源(きげん)誕生(たんじょう)
 
このようにイタチシダ(るい)複雑(ふくざつ)誕生(たんじょう)仕方(しかた)をしていることがわかっています。 まさにその実態(じったい)難解(なんかい)イタチシダといったところでしょうか!…すみません。