クロマツよりも少しほっそり優しい感じの樹形です。

アカマツ
やさしい姿の赤い松

アカマツの特徴
葉は柔らかく触っても痛くありません。全体もやさしい感じから雌松(メマツ・女の松という意味)とも呼ばれてきました。昔からマツは神をまつる神聖な木とされ、正月の門松やお飾りに使われてきました。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
針のような葉です。二本セットです。触ると意外とやわらかいです。
新芽が赤いのが特徴です。
花
新芽の先端につくのが雌花(めばな)。小さな松ぼっくりのような形をしています。雄花(おばな)は新芽の脇(わき)につきます。ゆらすと煙のような花粉が出ます。
実
松ぼっくりが沢山実ります。松ぼっくりは、熟(じゅく)した後も長く木に残っています。
幹
赤褐色(せきかっしょく)で深い割れ目立ちます。
名前の由来
アカというのは幹が赤いから。マツは昔から縁起の良い木されてきました。そこから正月を「待つ」、神様がやってくるのを「待つ」からマツという前が付いたという説もあります。
その他の情報
山に生えているアカマツにはマツタケが生えることもあります。
性格
アカマツは光が大好きすぎて、土が良い場所では他の木との競争が激しくなるので、やせた土地をあえて選びます。マツには菌根菌(キノコ)という協力者がたくさんいて、根を乾燥から守ってもらったりリン酸をもらったり、代わりに糖を渡したりして社交的です。でも傷を巻き込んだり、幹や枝の途中から枝葉を出すことは苦手で、不器用な面もあります。
体験・遊び
まだ若い緑のマツボックリ(約2cm)を使って、ジャムを作ることができます(圧力鍋で煮ないと難しいです)。このマツボックリジャムはロシアで普通だそうです。吐き出す人と、イチゴジャムみたいと言う人に分かれます。
アカマツの見られる場所
執筆協力 : 「性格」「体験・遊び」岩谷美苗 執筆