樹形は枝を大きく横に広げた傘状です。
オオカンザクラ
アンギョウカンザクラとも呼ばれる
特徴
植木の町安行で生まれたいわれアンギョウカンザクラとも呼ばれます。
カンヒザクラとオオシマザクラが自然に交配して出来た種類です。 関東南部ではソメイヨシノより一週間ほど早く咲きます。 例年ですと春の彼岸のころになります。
ソメイヨシノより少し色が紅色になり目立ちます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉は6~12cmでギザギザがあり、 葉柄は紫色を帯びます。 花より後で伸びます。
花
花は淡紅色。 花びらは円形で先の方には切れ込みがあります。
実
サクランボは黒紫色に熟します。
幹・枝
樹皮は紫がかった、 うすい茶色で皮目が目立ちます。
冬芽・葉痕
芽鱗の先っぽに縮毛があります。
人との関わり
埼玉県川口市安行の田中一郎さんの家に原木があったといわれています。 安行は植木屋の町です。 ここから接ぎ木苗が作られ全国に広まりました。
名前の由来
当初安行に原木があったためアンギョウカンザクラと呼ばれていました。 その後、 オオカンザクラで統一されています。
その他の情報
オオカンザクラは今とても人気がありよく植えられるカワヅザクラと両親のサクラは同じ、 兄弟のような関係です。
よく似ていますが、 カワヅザクラよりも木が大きくなりやすく、 花の時期がカワヅザクラほど早咲きでない点が異なります。
見られる場所
執筆協力 : 石井誠治