成長が早く大木になります。

オオシマザクラ
桜餅をつつむ葉、花は大きくて見ごたえあり

オオシマザクラの特徴
花と葉っぱが一緒に出てくるサクラです。花が大きくて見ごたえがあります。また花だけではなく紅葉もきれいです。海に近い潮風の強い場所でも元気に育ちます。葉は塩漬けにされて桜餅を包むのに使われます。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
桜の中では8~13cmと大きめな葉です。
葉にはクマリンという物質を多く含んでおり、塩漬けなどにすると香りが強くなるので、桜餅をつつむのに使われます。
花
前年の枝に花芽がつきます。花と葉が一緒に出てくるのが特徴です。
実
直径1~2㎝程の球形のみがなります。初めは赤ですが、さいごは黒紫色に熟します。ちょっとえぐみがありますが甘いです。※食べるときは自己責任で食べてください。
幹
暗灰色の滑らかな光沢のある樹皮です。
冬芽
がっしりとした芽鱗(がりん・魚の鱗のような形をしており、何枚も重ねて芽を守っている)に包まれています。毛はありません。
人との関わり
葉にはクマリンという物質を多く含んでおり、塩漬けにすると香りが強くなるため、伊豆半島産の大きな葉は塩漬けにして桜餅を包むのに使われます。また材は柔らかく建築材、器具材、機械材、楽器材、家具材に使われます。成長が早いので薪炭材としても使われました。
名前の由来
伊豆諸島の大島に多く生えていたことからオオシマザクラと呼ばれるようになりました。
その他の情報
桜の代表品種といえるソメイヨシノのお父さんといえる木です。(ソメイヨシノはお母さんがはエドヒガンです)
また、早咲きの桜であるカワヅザクラの親でもあります。(カンヒザクラとの自然交配です)