蔓(つる)性の木です。他の木に巻き付いて光の当たる高い所まで上がっていきます。
右巻きがフジで左巻きがヤマフジです。

フジ
日本の歴史と生活を支えてきたメインキャスト

フジの特徴
他の木にまきついて成長する蔓(つる)植物です。
春の終わり、林や森のあちこちはフジの花でうす紫色に染まります。
その花の美しさから、古くから着物や工芸品にデザインされてきました。歴史上の人物の名前にも多く登場します。
人々の生活も支えてきました。フジの蔓(つる)はとても丈夫で、昔から縄やかごを作るのに使われました。
みんなの投稿
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
小さな葉が小枝の同じ場所から対になって出る。
じつは小さな葉がセットになったものが、1枚の葉です。
花
房状になって咲く薄紫色の花がきれいです。
実
フワフワのビロードような毛におおわれた実です。中には平らな種が入っています。
その他の情報
フジの花は日本文化のシンボルの一つ。
日本舞踊の演目には「藤娘」という演目があります。
関わりが深い生き物
フジは虫たちに人気がある木。花にはクマバチが大きな羽音をたててやってきて、受粉の手伝いをします。悪さをしなければ刺されることはありません。ツルをじっくり見ると、ゾウムシやカミキリムシが見つかることでしょう。目立たないのでよーく探してください。花やつぼみを食べるチョウの幼虫や、葉を食べるゾウムシやガの幼虫も多く見られます。
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