幹は株立ちとなり、 枝は上を向いて伸びて行きます。
まるで箒のような樹形です。
トウカイザクラ
お花屋さんで会える桜
特徴
春のお彼岸よりも一足早く、 小さな花を枝いっぱいに咲かせる姿は華やかです。
花屋さんで「啓翁桜(ケイオウザクラ)」という名前でよく切花が売られています。
【開花時期】3月上旬から中旬
樹形
葉
ソメイヨシノより小ぶりでギザギザが目立ちます。
表面は光沢があり葉脈が凹みます。
花
春、 葉が出る前に花が咲きます。 小ぶりの花がたくさん咲くので花で枝が隠れるほどです。 淡い桜色の花には良い香りがします。
実
晩春に丸くて赤いサクランボが実ります。
幹・枝
幹には横筋があり、 グレーがかっています。 枝は褐色で光沢があります。
枝の根元に小さな気根が見られることがあります。
冬芽・葉痕
ソメイヨシノより小さく、 毛が無くて赤茶色で光沢があります。 葉痕にはほっこりした感じのお顔があります。
人との関わり
トウカイザクラの親であるシナミザクラは実が食用になり、 中国原産です。 もう一つの親のコヒガンはエドヒガンとマメザクラという日本の野生種の交雑種です。 そのため、 トウカイザクラは中国産と日本産の交雑からできた品種といえます。
その他の情報
・生命力がとても強いのも特徴の一つで、 枝に小さな根っこ(気根)がたくさん出てくることがあり、 それを切り取った枝を土に挿しておくだけで、 よく根付きます。
・花の美しさ、 咲く時期の早さ、 育てやすさなどの理由から「啓翁桜」「敬翁桜」(けいおうざくら)という名前でお花屋さんで切り花がよく売られています。
体験・遊び
枝に虫が入りやすい木で、 虫が空けた穴からはヤニがよく出ます。 ヤニは透明で乾くと硬くなりますが、 雨(水)に濡れると柔らかくなります。 乾いたヤニを取って水に漬け、 柔らかくなる様子を観察してみましょう。
見られる場所
執筆協力 : 石井誠治
