大きくなると横に枝を張ります。
ギョイコウ
緑色の花の桜
特徴
花びらが緑っぽいサクラです。 緑色の花は元々葉から進化したことを証明する祖先帰りの現れです。 時折、 花びらにみどりの線が現れるウコンの「枝変わり」だといわれ、 ウコンのようにクリーム色の花が咲くこともあります。 花は時間がたつと赤味がさし、 色が変わります。
みんなの投稿
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
楕円形でギザギザは細かく、 葉先は尾のように尖ります。 花と同時に出る新芽は赤茶色をしています。
花
花の大きさや色合いはまちまちです。 ウコンに似ていますが花びらに緑の帯が入り、 花が成熟してくると赤味をさします。
花びらの緑の部分の裏側には気孔があり、 緑の色は葉緑素という色素です。
実
雌しべが退化しているため実はなりません。
幹・枝
灰褐色で横長の皮目がめだちます。
冬芽・葉痕
赤くぷっくりとした水滴型の冬芽です。 葉痕の維管束痕は3個。 花が咲いていなくても、 お顔を楽しみましょう。 褐色で少し光沢があります。
人との関わり
ギョイコウは複数のウコンの「枝変わり」です。 各地で発見した人がそれぞれ接ぎ木苗にして広まったので見つかった場所によって様子が違います。 特に花の大きさに違いがあるのはその影響です。
名前の由来
昔、 貴族が着ている衣装の色に見立てて「御衣黄」と命名されたという説があります。
性格
ウコンとギョイコウは遺伝子レベルでは変わりがありません。 他の八重咲の品種も過去にあった木の「枝変わり」の可能性を示唆します。
見られる場所
執筆協力 : 石井誠治