傘型になります。 マメザクラの系統なので大きくなっても樹高5mくらいと小型のサクラです。
ジュウガツザクラ
秋はもちろん!春もちゃんと咲いてます!!
特徴
10月から咲き始めるためジュウガツザクラと呼ばれるサクラです。 野生種のマメザクラとエドヒガンの交雑種でコヒガンと名付けられた品種のひとつです。 秋と春の二季咲性の代表種でもあります。 蕾は紅色、 開花後は白色、 やがて淡い紅色になり散ります。 秋咲く花より春の花のほうが大きく色も濃いですが他の桜より花数が少ないために目立ちません。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉は小さくギザギザは凹凸が目立つ重鋸歯のある葉です。
花
春と秋の二季咲です。 花びらは10~16枚で外側5枚が丸く内側は雄しべが弁化したものです。 蕾は紅色。 開花後は白色。 やがて淡い紅色になり散ります。
実
たまに結実します。 熟すと黒紫色になります。
幹・枝
若い枝はあずき色をしています。 やがて灰褐色になります。
冬芽・葉痕
尖った芽は葉芽です。 ふくらんでいれば花芽です。 小さくて少し毛があります。
人との関わり
秋から咲く性質が珍しいため栽培品種として江戸時代から接ぎ木苗で増やされています。
名前の由来
10月から咲き始めるためにジュウガツザクラと呼ばれます。 日蓮の入滅日に咲くため御会式桜(オエシキザクラ)と呼ばれたこともあります。
その他の情報
よく似ているコブクザクラは蕾が白く、 花びらが20枚以上あるので区別できます。
性格
マメザクラの影響であまり大きくならず、 枝も細く葉も小さいですが、 秋からまばらに長く咲く花が顔の高さで咲くので、 間近で見られる性質が好まれます。
見られる場所
執筆協力 : 石井誠治