高さ7~8m程に大きくなる落葉小高木です。 枝数は少な目です。
セイヨウスモモ
西洋からやってきた酸っぱい桃
特徴
ヨーロッパから西アジアを原産とする木です。
果実はモモよりも酸味があり表面に毛がないのが特徴です。
昔から果樹栽培され多くの栽培品種があります。 よく店で「プルーン」という名で売られている実は紫色ですが、 それ以外にもいろんな色、 形があります。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
鈍いギザギザがある互生の葉っぱです。 スモモの葉より小さめで厚く、 光沢があります。 柄の上部にはイボ状の密腺が1対あります。
花
春、 葉が開くと同時か少し遅れて白い花が咲きます。 1個の花芽から3つの花が咲き、 枝全体が花束のように見えることから「花束状短果枝」と呼ばれます。
実
夏から初秋にかけて実がなります。 色、 形などが変化に富み、 外観も多色で同じ種類とは思えないほど変異が大きいです。
干果にされるプルーン、 果皮が緑色で生食されるグリーンゲイジ、 果皮が黄白色のイエローエッグなどのグループに分けられます。
幹・枝
灰色がかった樹皮で老木になると細くささくれます。
冬芽・葉痕
膨れ始めた花芽。 1個の花芽から3つの花が咲きます。
人との関わり
ヨーロッパでは古くから栽培されてきた馴染み深い果樹です。 種小名「 domestica」も「栽培されている」を意味します。
日本には明治初年に渡来したといわれています。 寒地で果樹栽培され品種が多いです。 稀に庭木としても使われます。 一部の果汁が少ない品種は乾燥させてドライプルーンとして食されてきました。
名前の由来
ヨーロッパ原産のスモモなのでセイヨウスモモといわれます。 最近はヨーロッパスモモやプルーンとも呼ばれます。 「スモモ」は桃より酸味が強いから「酸桃」の意味に由るとも、 実に毛が無いので「素桃」の意味に由るともいわれます。
その他の情報
セイヨウスモモの起源には諸説あるが、 現在はスピノサスモモとミロバランスモモの雑種だと推定されています。
体験・遊び
たくさんあるスモモの仲間の品種を食べ比べしてみよう!色や形はもちろん、 味や食感の違いも比べてみてください。