成長は遅目ですが高さ20mほどの大木に成長します。 枝は斜め上に伸びていき、 丸い樹形となります。 優美に枝垂れる栽培品種も大木となります。
エドヒガン
彼岸の頃に咲く長寿のサクラ
特徴
春、 東京では彼岸の頃に咲くサクラです。 花の付け根にある「がく筒」がくびれる特徴があり、 蕾がヒョウタンのように見えるので瓢箪桜ともいわれます。
サクラの野生種の中で最も長寿なので、 各地に記念樹や天然記念物になる巨樹があり、 「日本三大桜」はいづれもエドヒガンです。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
全体的に細長く、 12~15対と側脈が多い葉っぱです。 先端はとがるように伸び、 特にヤエベニシダレという品種の葉先は細長くとがります。
花
春、 葉が出る前に淡いピンク色~白色の花が咲きます。 紅紫色のがく筒の下部は丸くふくらみ、 壺のような形をしています。
実
丸い実は赤くなった後に黒く熟して苦味が残ります。
幹・枝
サクラの仲間は幹肌に横方向の縞模様が出来る木が多いですが、 エドヒガンの樹皮は縦に裂けてサクラらしくありません。
冬芽・葉痕
芽鱗には白っぽい細かい毛が多く生えます。
半円形の葉痕にはお顔があります。
人との関わり
花は小型ですが葉より早く咲くため神社仏閣や公園などに植栽されてきました。 特に枝垂れる品種は「枝垂れ桜」「糸桜」と呼ばれ、 花の時期の優美な樹姿が好んで植えられます。
名前の由来
江戸と呼ばれた東京で彼岸の頃に開花したことに由ります。
蕾がヒョウタンのように見えるので瓢箪桜と呼ばれたりします。 また花や葉の柄、 蕾に細かい毛が生えて白っぽく見えるために姥彼岸(うばひがん)とも呼ばれます。