大木になると傘型で枝が横に広がります。
ショウゲツ
優しい色合いの八重桜
特徴
八重桜の中でも花が大輪で色合いも優美でということで人気のある品種です。
めしべは普通1本または2本で下半分が葉に変化しギザギザが出ます。
花が咲き揃ったころ黄緑色の若葉が伸び始めます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
成葉は長さ7~15cmほどになり、 幅は4~7cmです。 先端は細長く糸状になります。
花
優美な色合いの花びらは21枚から26枚。
外側が丸く内側は白色で細かく切れ込みが入ります。
めしべは1本か2本あり、 下半分が葉化しギザギザが出ます。
実
めしべは下部が葉化し、 子房が退化しているため実はなりません。
幹・枝
灰褐色で横長の皮目が目立ちます。
冬芽・葉痕
褐色で少し光沢があり、 少しだけ開き気味の芽鱗には毛がありません。 葉痕の維管束痕は3つでお顔に見えます。
人との関わり
ショウゲツは実がならず増やすには人が接ぎ木で苗木を作ります。 ヤエザクラの中で最も優美な花が咲く品種のひとつです。
名前の由来
ショウゲツの漢字表記は松月と書きます。 なぜ松月と書くようになったのか、 理由がはっきりしません。 江戸以前から栽培品種として接ぎ木苗で増やされてきたので、 古くからショウゲツといわれていたようです。
性格
大変花付が良い桜です。
体験・遊び
めしべが一本の花と二本の花を探しましょう!そして選んだ花の花びらの枚数を数えてみよう。 花びらが多い方が“勝ち”とするゲームも楽しいですよ。
見られる場所
執筆協力 : 石井誠治