シダは似た形の種類が多くて覚えにくいですが、一部ぱっと見で簡単に見分けられるシダもあります。
例えばジュウモンジシダのほかに、リョウメンシダ、クマワラビ、コウヤワラビ、ナチシダ、クジャクシダ、ワラビ、イワヒメワラビ、ウラジロ、コシダ、ゼンマイなどは個体数が多いうえに、似た種類はほとんどないか分布が限られています。このようなシダから最初に覚えるといいかもしれません。ちなみに、筆者が最初に覚えたシダはジュウモンジシダです。
ジュウモンジシダ
まさに「十文字」
特徴
林内でよく見られるとてもメジャーなシダです。葉が三方向に分かれる姿はまさにジュウモンジそのもので、本土には似た種類がいないため覚えやすいシダです。ちなみにですが、新芽は食用になるのだとか。
大きさ:長さ40cmくらい
観察の時期:春~秋(夏緑性)だが暖いと冬も残る
生える場所:山地の湿った林内
分布:日本(北海道, 本州, 四国, 九州, 屋久島), 朝鮮, 中国, 極東ロシア
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。