カンヒザクラ

(とり)呼ぶ(よぶ)南国(なんごく)のサクラ

特徴(とくちょう)

メジロなど(みつ)吸い(すい)来る(くる)(とり)呼ぶ(よぶ)ために、 (はな)目立つ(めだつ)緋色(ひいろ)濃い(こい)ピンク色(ぴんくいろ))で()出る(でる)(まえ)寒い(さむい)時期(じき)咲き(さき)出し(だし)ます。
台湾(たいわん)中国(ちゅうごく)温かい(あたたかい)地域(ちいき)原産地(げんさんち)です。
江戸(えど)時代(じだい)台湾(たいわん)(ぶし)使()から将軍(しょうぐん)献上(けんじょう)された()(さむ)さで弱る(よわる)ことを心配(しんぱい)して温暖(おんだん)気候(きこう)伊豆半島(いずはんとう)(うえ)栽されました。 その結果(けっか)ヤマザクラオオシマザクラとの自然(しぜん)交雑(こうざつ)起こり(おこり)カワヅザクラやシュゼンジザクラが生まれ(うまれ)ました。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ8mくらいまで大きく(おおきく)なります。 樹皮(じゅひ)黒っぽく(くろっぽく)なり、 ()(がた)目立つ(めだつ)特徴(とくちょう)はでません。

  • (はる)黒っぽい(くろっぽい)(みき)(えだ)に、 濃い(こい)ピンク色(ぴんくいろ)(はな)引き立つ(ひきたつ)
    写真(しゃしん) / 2022.3.23 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • (はち)(じゅう)のカンヒザクラの()
    写真(しゃしん) / 2020.3.5 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

()

細長い(ほそながい)楕円(だえん)(がた)でギザギザは小さく(ちいさく)()(さき)(がわ)曲がり(まがり)ます。

  • 先端(せんたん)()(じょう)伸びる(のびる)
    写真(しゃしん) / 2023.4.23 横浜(よこはま)()四季(しき)(もり)公園(こうえん) MasakoT

  • 互生(ごせい)で、 (ひょう)(うら)()無い(ない)
    写真(しゃしん) / 2023.7.13 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • ポチッとした(みつ)(せん)()(うえ)(ほう)付く(つく)
    写真(しゃしん) / 2023.7.13 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

(はな)

早春(そうしゅん)から(はる)()出る(でる)(まえ)濃い(こい)ピンク色(ぴんくいろ)(はな)咲かせ(さかせ)ます。 あまり開か(ひらか)ず、 2~3()がまとまって下向き(したむき)付き(つき)ます。

  • がく(とう)花びら(はなびら)よりも一層(いっそう)濃い(こい)ピンク色(ぴんくいろ)(かね)(じょう)
    写真(しゃしん) / 1996.3 新宿(しんじゅく)御苑(ぎょえん) 石井(いしい)誠治(せいじ)

  • (はな)下向き(したむき)半開(はんかい)し、 満開(まんかい)でも開き(ひらき)切ら(きら)ない
    写真(しゃしん) / 2022.3.17 東京(とうきょう)()千代田(ちよだ)()(ひがし)御苑(ぎょえん) MasakoT

  • 花びら(はなびら)は5(まい)で、 先端(せんたん)切れ込み(きれこみ)がある
    写真(しゃしん) / 2022.3.17 東京(とうきょう)()千代田(ちよだ)()(ひがし)御苑(ぎょえん) MasakoT

  • 花びら(はなびら)とがく(とう)雄しべ(おしべ)付い(つい)たまま散る(ちる)
    写真(しゃしん) / 2022.3.23 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • 雄しべ(おしべ)多数(たすう)あり、 雌しべ(めしべ)は1()
    写真(しゃしん) / 2022.3.15 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • (はち)(じゅう)のカンヒザクラの(はな)下向き(したむき)でも華やか(はなやか)
    写真(しゃしん) / 2020.3.5 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

()

初夏(しょか)、 1㎝(ほど)丸い(まるい)実は(じつは)紅色(こうしょく)熟し(じゅくし)ます。

(みき)

(みき)樹皮(じゅひ)黒っぽく(くろっぽく)なります。

  • (むらさき)がかったようにも見える(みえる)黒っぽい(くろっぽい)樹皮(じゅひ)
    写真(しゃしん) / 2022.3.17 東京(とうきょう)()千代田(ちよだ)()(ひがし)御苑(ぎょえん) MasakoT

  • 横長(よこなが)(かわ)()がある
    写真(しゃしん) / 2022.3.23 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • 細い(ほそい)(えだ)(かわ)()目立ち(めだち)()無い(ない)
    写真(しゃしん) / 2022.3.23 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

冬芽(とうが)

濃い(こい)(あか)茶色(ちゃいろ)のとんがり帽子(ぼうし)冬芽(とうが)です。 ()(こん)のお(かお)は、 ちょっと日焼け(ひやけ)した感じ(かんじ)のふくよかなお(かお)です。 ★冬芽(とうが)明るい(あかるい)褐色(かっしょく)()はありません。

  • ひだまりでにっこりしたお(かお)
    写真(しゃしん) / 2021.12.23 東京(とうきょう)()新宿(しんじゅく)() Tamacha

  • ちょっと(うえ)向い(むい)たようなお(かお)
    写真(しゃしん) / 2021.12.23 東京(とうきょう)()新宿(しんじゅく)() Tamacha

  • ()とお(かお)(えだ)から少し(すこし)飛び出(とびで)ている。
    写真(しゃしん) / 2021.12.23 東京(とうきょう)()新宿(しんじゅく)() Tamacha

名前(なまえ)由来(ゆらい)

早春(そうしゅん)寒い(さむい)時期(じき)咲く(さく)緋色(ひいろ)濃い(こい)ピンク色(ぴんくいろ))の(はな)(さくら)なので「()(かん)(さくら)(ヒカンザクラ)」と呼ば(よば)れていましたが、 彼岸桜(ひがんざくら)(ヒガンザクラ)と発音(はつおん)()ていて紛らわしい(まぎらわしい)ためカンヒザクラと呼ぶ(よぶ)ようになりました。

その他(そのた)情報(じょうほう)

沖縄(おきなわ)自生(じせい)しているとの(せつ)もありますが、 花びら(はなびら)半開(はんかい)上向き(うわむき)になる(てん)違い(ちがい)があります。
(いま)とても人気(にんき)のある早咲き(はやざき)カワヅザクラは、 カンヒザクラとオオシマザクラ自然(しぜん)交雑(こうざつ)してできた品種(ひんしゅ)です。

  • カワヅザクラはカンヒザクラを片親(かたおや)としてできた(さくら)品種(ひんしゅ)
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN・MasakoT

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

(はな)にはメジロやヒヨドリなどが(みつ)吸い(すい)やって来(やってき)ます。 ()野鳥(やちょう)たちのごちそうになります。

タップすると詳細(しょうさい)()られます

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 石井(いしい)誠治(せいじ)