筑波実験植物園

チャドクガ

卵、 幼虫、 繭、 成虫すべて触らないで!

  • 交尾。 メス(上)は大きく、 オス(下)はやや小さい。
    写真 / MasakoT

  • 前ばねの後縁付近に2個の黒紋を持つものが多いが、 ないものもいる。
    写真 / MasakoT

  • 頭部、 胸部、 あしに毛がいっぱい。
    写真 / MasakoT

  • オス。 前ばね後縁付近に2個の黒紋はない。
    写真 / MasakoT

  • オス。
    写真 / MasakoT

  • 卵からふ化した1齢幼虫。
    写真 / MasakoT

  • 行儀よく並んでいる幼虫の集団。
    大きくなると散らばる。
    写真 / MasakoT

  • 幼虫の食べあと。 近づかないで!
    写真 / MasakoT

  • 卵塊にも毒がある。 フワフワした毛の中に卵が多数(約200~700個)入っている。 卵で越冬。
    写真 / MasakoT

特徴

ドクガ科の仲間。 ツバキ、 サザンカ、 チャなどで、 春と秋の2回、 姿をあらわします。 成虫のはねの色は黄色~黒褐色とさまざまです。 幼虫には毒針毛(どくしんもう)という毒のある短い毛がたくさんあり、 その毒針毛がまゆ、 成虫、 卵とすべてに付着して受けつがれます。
 
大きさ : 開張オス約25mm メス28~35mm
食べ物 : 幼虫はツバキ科植物(ツバキ類、 サザンカ、 チャノキなど)の葉
成虫が見られる時期 : 6~10月
分布 : 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

注意点

ツバキ科植物の葉っぱに食べあとや、 木の下にフンがあれば、 近づかないようにしましょう。 目に見えない細かな毒針毛が風で運ばれて、 肌に触れ、 かぶれることがあります。
毒針毛に触れたときは、 ガムテープなど粘着テープで毛をとりさり、 強い流水で洗い流します。 こすってはいけません。 症状が悪化した場合は皮膚科を受診してください。

見られる木

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