アベマキ

西日本(にしにほん)里山(さとやま)沢山(たくさん)植え(うえ)られた()

特徴(とくちょう)

アベマキは山形(やまがた)(けん)以南(いなん)本州(ほんしゅう)から九州(きゅうしゅう)まで自生(じせい)()られる、 クヌギによく()()です。 クヌギとの違い(ちがい)()(うら)()がびっしり生え(はえ)ていることです。
西日本(にしにほん)では雑木林(ぞうきばやし)などによく植え(うえ)られ、 西日本(にしにほん)のクヌギともいえるような()です。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ15m、 直径(ちょっけい)40㎝(ほど)になります。 クヌギに()ていますが、 よりたくましい()(がた)になるため「オクヌギ」と呼ば(よば)れることもあります。

  • 写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 写真(しゃしん) / 2020.10.6 千葉(ちば)()若葉(わかば)() MayaN

()

全体(ぜんたい)丸く(まるく)先端(せんたん)はとがり、 (えん)がギザギザ(鋸歯(きょし)・のこぎりば)が2~3㎜(ほど)(はり)のようになっています。 表面(ひょうめん)光沢(こうたく)あります。 裏面(りめん)灰白色(かいはくしょく)()密生(みっせい)しているのがクヌギとの違い(ちがい)です。
()黄葉(こうよう)(こうよう)しますが落葉(らくよう)することなく()についたまま(ふゆ)迎える(むかえる)こともあります。

  • 表面(ひょうめん)光沢(こうたく)がある。
    写真(しゃしん) / 2020.9.8 大阪(おおさか)()吹田(すいた)() MayaN

  • 裏面(りめん)()がびっしり生え(はえ)白っぽく(しろっぽく)見える(みえる)
    写真(しゃしん) / 2020.10.6 千葉(ちば)()若葉(わかば)() MayaN

  • ()(さき)は、 クヌギと同じく(おなじく)(さき)(はり)のようになったギザギザがある
    写真(しゃしん) / 2020.10.6 千葉(ちば)()若葉(わかば)() MayaN

  • ()(うら)()拡大(かくだい)
    写真(しゃしん) / 2021.6.8 筑波(つくば)実験(じっけん)植物(しょくぶつ)(えん) MayaN

(はな)

4~5月頃(つきごろ)()成長(せいちょう)と共に(とともに)()緑色(りょくしょく)(はな)咲かせ(さかせ)ます。 雄花(おばな)はクヌギに()(なが)さ10㎝(ほど)垂れ下がる(たれさがる)ように咲き(さき)ます。 雌花(めばな)は2.5㎜(ほど)非常(ひじょう)小さい(ちいさい)です。

()

大きめ(おおきめ)のドングリ。 帽子(ぼうし)は、 とげとげ。 でも痛く(いたく)はないです。 クヌギのドングリとよく()ています。

  • トゲトゲの帽子(ぼうし)特徴(とくちょう)(てき)
    写真(しゃしん) / 2020.9.28 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MayaN

  • 写真(しゃしん) / 2020.9.28 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MayaN

(みき)

成長(せいちょう)すると(たて)深い(ふかい)(しわ)入っ(はいっ)樹皮(じゅひ)になります。
クヌギとよく()ていますが、 よりコルク(そう)発達(はったつ)し、 押す(おす)弾力(だんりょく)があります。

  • 写真(しゃしん) / 2020.10.6 千葉(ちば)()若葉(わかば)() MayaN

名前(なまえ)由来(ゆらい)

樹皮(じゅひ)にコルク(そう)発達(はったつ)しており、 これを「あばた(じょう)」&燃料(ねんりょう)使わ(つかわ)れる(たきぎ)から「マキ」。 これより樹皮(じゅひ)がデコボコした、 (たきぎ)にしかならない()という意味(いみ)で「アベマキ」といいます。

その他(そのた)情報(じょうほう)

西日本(にしにほん)では雑木林(ぞうきばやし)でよく植え(うえ)られており、 関西(かんさい)のクヌギともいわれます。 クヌギと同様(どうよう)(たきぎ)木炭(もくたん)材料(ざいりょう)、 シイタケの原木(げんぼく)として多く(おおく)使わ(つかわ)れました。 また、 アベマキの樹皮(じゅひ)はコルク(そう)発達(はったつ)しており、 戦時(せんじ)(ちゅう)はコルクの代用(だいよう)にされました。